MMORPGとしての作りはオーソドックス……じゃない 「エンディング」という面白いシステムがある

CABAL ONLINEはファンタジー世界を舞台にしたMMORPGだ。平たく言えば剣と魔法の支配する世界であり,プレイヤーは“CABAL”と呼ばれる強い力を持った集団の一員となって,巻き起こるさまざまな事件を解決していく。ストーリーのネタバレになるのであえて伏せるが,プレイヤーこの世界の中でも特別な力を持つ存在(の一人)として,世界に平和をもたらすべく戦うことになるのだ。


CABAL ONLINE 

MMORPGをプレイしたことある人なら,ゲームの進め方でとくに迷うことはないだろう。プレイヤーはキャラクターメイクを経てCABAL ONLINEの世界に降り立ち,複数の主要NPCと会話をしてクエストをもらいつつ,まずは「~を倒せ」「~に~を渡せ」といった簡単な任務をこなしていく。
  そうこうするうちにプレイヤーキャラクターのレベルは上がり,装備は整っていく。こうやって少しずつゲームに慣れて,武器を強化したり,より戦闘を有利に進められるようなキャラクタースキルの構成を考えたりしつつ,よりハイレベルな戦いへと身を投じていくわけだ。


NPCと会話することでメインのストーリーが転がっていく。まあ基本ですな

CABAL ONLINE 


コンボのおかげで“通常の狩り”すらもうっかり熱中してしまえるのが本作の大きな魅力。個人的にはここが最も推せるポイントである。詳細は後述しよう

CABAL ONLINE 

面白いのは,本作が「エンディング」というシステムを備えている点だろう。 エンディングといっても,ゲームをクリアしたら始まるアレではない。簡単に言えば,「シナリオ単位で何が起こったかをテキストでまとめてプレイヤーに見せる」といったシステムだ。
  単純にシナリオの区切りとなるタイミングで黒背景のテキストによりスライドが何枚か表示されるだけなのだが,これが実に効果的。この手のMMORPGでは,メイン/サブのクエストを多くこなしていると,自分が現在何をやっているのかが分からなくなることが多い。分からなくなるというか,筆者などはこのせいで,ストーリーがどうでも良くなってくる。
  本作では,その時点までのストーリーをおさらいしてくれるエンディングによって,また新たな冒険に繰りだそうというモチベーションを高められるのだ。


CABAL ONLINE CABAL ONLINE 

各エンディング(「エンディングスクロール」と呼ばれる)は,クエストウィンドウからいつでも振り返ることができる。ありそうでなかった,そんな感じのシステム

CABAL ONLINE 

以上,駆け足気味に本作を要約したところで,次は,実際にキャラクターレベル1から30あたりまでのプレイを紹介しよう。
  ところで「なぜレベル30なのか」だが,本作でコンボが使用可能になるのがレベル30以降だからだ。大きなウリの一つであるにも関わらず,コンボが使えるのがレベル30からというのには少し驚かされるが,実際にプレイしてみるとレベル30まではあっという間。冒頭で述べたとおり,常識的な時間で毎日プレイすれば,1週間~2週間といったところで簡単に到達できるだろう。

 

幻想神域 RMT